ハレとケの交流と地域活性化
地域のイベント
地域の活性化をはかるため,物産市,ふるさと祭り,花火大会、コンサート,など様々なイベントが行われる。多くの人が,そのイベントに出かけ、楽しんで、その地域がにぎわう。そこにおいては,多くの人によるモビリティが発生し、人出がうまれる。(私も、2006年5月に魚津市、高岡市で行われたジャズコンサート「海野雅威 TRIO featuring 海野俊輔」に若干携わり、それを体感した。)イベントにより賑わいが創出される。人出による,商店,飲食店等の売上の増加という外部経済と、交通混雑,ごみの発生などの外部不経済が発生する。
人は,祭りなどイベントにおいて,日常では味わえない,興奮とか意外性など日常生活からは感じないものを感じる。日々の生活ではないもの、得られないものを感じることによって,興奮し,満足を得るのである。ただ漫然とした日常の生活から離れた感動を得ることが,地域にすんでいる人に満足を与えることとなる。
人々はケ(日常)の世界で平穏に変化無く過ごしている。しかし、ケのなかで祭り,イベントなどハレ(非日常)のなかに身を置くことによって,意外性,感動,興奮を覚える。
地域におけるハレとケ
地域においては,ハレは、人々の地域生活の満足ということからは,適当な回数与えられることが必要である。ただケの世界が続くだけでなく,ハレの世界が適宜織り込まれることによって,地域における生活が生き生きとしたものとなるのである。
地域の活性化においては,定期的にかつ継続的に、ハレの場,機会が与えられることが求められる。そのことが地域を生き生きとしたものにするのである。そのような観点で,ふるさと祭り,コンサートなどのイベントが実施されていくことがよい。
イベントなどによるハレとケについては、交流と相互作用が大事である。ただ単に一過性のイベントが開かれました、というだけではそれだけに過ぎないことになる。
人々が参加し,チケットの販売や祭りの担い手になって参加するなどの交流によってより,生き生きとする。
ハレとケの交流から地域支援へ
このようなイベントによる地域活性化においては,ハレとケの交流ということから、ハレとケの相互作用を媒体として,地域の支持・支援としての機能がより以上に発揮されるよう仕掛けていくことが必要である。
イベントを一過性のものとして惰性的に行うのではなく,如何に地域の人々の生き生きとした生活に結びつけていくか。地域の経済的な効果,地域内の経済循環の継続的な効果に結びつくように行われることが大事である。
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