龍岡城五稜郭から小布施へ
先日、長野県佐久市にある国史跡「龍岡城五稜郭」へ、五稜郭を見に行って来ました。
以前、函館の五稜郭に行って来てもう一つ日本には五稜郭(星型の陵堡の洋式築城)があることを知り、いつか行こうと思っていましたが、先日、思い立っていってきました。
龍岡城は佐久市のはずれの方にありました。函館のものを小さくしたもので、五角形の星型の一部が堀として残っていました。堀の周りを歩いていると、地元の年配の男性に話しかけられ、いろいろ説明をしていただきました。
この城は、徳川家の系統の松平乗謨という田野口藩の殿様が作ったもので、幕末には老中も勤めておられたそうです。この五稜郭は、近くに小高い山があるため、五稜郭という城としての機能は不充分であり、あえて殿様が夢を果たすために造ったものである。その一部である御台所が移転復元されていること、この御台所は一時小学校の校舎として使われていたこと、北越戦争(1868年の新政府軍と河井継之助が率いる長岡藩との戦い)においては田野口藩からも新政府軍に加わり(元老中の藩ではあるが)その戦死者を祀った宮があること、などを話された。
また、五稜郭であいの館に行って資料も説明してもらいました。テーブルに座っていると、年配の女性がお茶とお茶請けのお漬物を出してもらいました。お二人とも地元の方で、ボランティアで出ているということでした。お漬物がおいしかったです。
ただ見ているだけではわからないことを説明してもらったので、帰ってきて資料を読み直して、よく理解できました。お茶請けの漬物も美味しく、大変満足した体験でした。
その後、小布施に行きました。小布施は3回目なので、定番のところは行かずに、まずおいしい蕎麦屋さんにいきました。インターネットで探していったのですが、看板も小さく目立たないのですが、人が多かったです。こだわりの蕎麦でたいへん美味しかったです。
その後、ジャズ喫茶(BUD)に行きました。定期的に有名な人を呼んでジャズライブをやっておられるところで、いい雰囲気でした。ピザとコーヒーを美味しくいただきました。新たな一面を感じた小布施でした。
数日後、観光の専門家の方が、ガイドはプロであるべきで、ボランティアではだめだということを言っておられるのを読みました。産業として育てていき、お客様の満足度を最優先に考えるガイドを産業・職業として育てていくことが地域の魅力アップにもなるというのです。ガイドのボランティアは、自己満足で自慢をしたがり、お客様の満足を考えない知識・説明の押し売りをして、結果として地域の魅力を下げてしまうということでした。
職業としてのガイドを育成していくと地域内連関も生まれていいと思います。しかし、ボランティアのガイドも捨てがたいものがあります。龍岡城でのボランティアガイドによるホスピタリティを体感したものとしては。
単にボランティアということではなく、薄謝を渡すこと、自己満足に陥らないようにする心構えなどの講習をすること、ガイドとしての説明技術を磨く研修をすること、定期的にガイドに関する顧客アンケートによる評価調査をすること、専門家としての知識等の習得などの定期的な研修をすること、ガイドボランティアのマーケティング・マネジメントをするリーダーを配置しその人のリーダーシップの元で活動する組織とすること、などを行って、システムとして地域のガイドボランティアの地域貢献レベルアップシステムを構築して、運営していくことを考えていくべきではないだろうか。(ただ、地域に丸投げの、ボランティアに丸投げのやり方では地域の魅力を低下させていくことになっていくだろう。)
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