地域経営の考え方とこれからの行政・職員のあり方
先日、美濃加茂市で、若手行政職員によるグループ「みのかもマイスターズ」主催による「Minokamo meisters Oyakusyo Kouza 01」において、「地域経営の考え方とこれからの行政・職員のあり方」という演題で講演する機会がありました。
その中において、
ローカルガバナンスのなかにおいて、地域の経営が必要であり、そのためにはイギリスのLSPの例なども参考に取り組んでいくことが必要であること、
さらには、地域の経営の形態、経営・マネジメントの対象、経営・マネジメントの分野などについて説明し、また、
地域のマーケティングにおいては、マーケティング戦略の構築と実行が必要であり、その具体的な手順、手法についても 説明するとともに、
自治体においては従来のやり方ではなく地域の経営を支援するという政策が必要であること、
自治体職員としては、身銭を切る、多様な視点から考える、構造・本質を把握する努力、論文を書いてみることなどにより職員力の向上が必要であること、
さらには、今後の地域の経営による内発的発展のためには、マッキンゼーの7Sやドラッガーの5つの重要な質問によって、地域、自治体、自己を見つめなおし、発展、変革を進めていくことが重要であること
などを話しました。
若手自治体職員のグループが主体的に開催された講座で、一般市民、NPOの方なども参加されていました。これからの具体的な活動に発展していくことが期待されるところです。
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コメント
美濃加茂市は、ある工場を企業誘致はしたものの、その工場の県内関連事業所は1つしかなくまた商業連関も無く、地域経済効果が限られている市としてあげられていました。(岡田知弘『地域づくりの経済学入門』自治体研究社、2005年、第6章企業誘致で地域はよくなるのか より。)
みのかもマイスターズや地域のNPOの地道な活動によって、このような地域内産業連関の大変少ない地域から、地域内の活動を高めると共に地域内連関を高め、内発的な地域力をもった都市になってほしいです。
投稿: 海野 進 | 2009/12/27 20:49