地域を経営する視点
地方自治体等が主体的な活動を行う地域運営においては、産業振興、厚生福祉、労働、教育などの事業分野の視点が重視されてきました。また、地域内の区域である地域(地区) という視点も重要視されてきました。(これらは、地域主権の観点から地域公共政策を捉えなおす必要がある。)
これからの地域の発展のためには、ただ事業分野や地域内のバランスや重点的な実施という発想ではなく、地域を経営していくということが重要と考えられます。単に事業を実施するというのではなく、経営という視点による地域運営が必要です。
地域の将来を見すえた経営戦略に基づいて経営(マネジメント) していくという地域経営おいては,地域運営において重視されてきた事業分野の視点や地域の視点に加え,企業経営の基本である経営機能の視点が重要です。
地域経営(広義のマネジメント) の経営機能としては,マネジメント(狭義),アクティビティ,マーケティング,アカウンティングという四つの機能が挙げられます。
これら三つの視点を明確に位置づけて,トータルに地域を経営していくことが必要です。
参考文献
海野進「地域経営の診断視点に関する一考察」, 日本経営診断学会論集, Vol. 11, pp.124-130. 2012年.
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