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2013/03/02

地域経営における企業活動


 企業が地域社会で活動している。それ自身で地域への貢献活動でもある。地域の発展に寄与する活動である。それは、まず、人を雇用し、そのうえで、企業活動によって資材を地域等の企業から購入・仕入れ、製品等を地域等の企業に販売流通させる活動である。この場合、地域の企業との結びつきを最大限考慮すると、地域企業からの購入、地域企業への販売となり、地域内の産業連関が深まることとなる。
 また、企業本来の活動の中でも地域貢献との関連する活動もあり、また、ボランティ活動など純粋に地域のための貢献活動も行なわれているところである。
 この企業における社会貢献や地域貢献に関するアンケートによる実態調査が行われている。
 社会貢献活動の動機(長崎県における調査)は、「地域の事業所として当然だから」が最も多く、また、「本業の利益にもつながるから」という回答もある。
 主な社会貢献活動分野(富山県における調査)は、環境保全、災害救援、まちづくり、本業による貢献、の順となっている。
 社会活動の内容は、寄付金の提供、助成金・協賛金での援助、企業独自の自主的な継続活動、従業員の自主的なボランティア活動の支援、本業による貢献、などが挙げられている。社会貢献活動に提供する経営資源についてという問いに対しては、専門的な知識、情報、技術等を提供 、従業員による勤務時間外のボランティア活動を奨励・支援、資金の提供、業務として従業員を派遣 、事業所の本業に関わるモノやサービスを無償もしくは市価より安く提供、などが挙げられている。
 このように純粋な寄付、助成金だけではなく、事業所の事業にかかわる活動のなかで社会貢献をしていくという姿勢がみられる。
 成果としては、企業のイメージアップにつながること、本業の利益につながることなどがあげられている。
 地域経営における重要な役割を果たす、企業や団体は、地域経営主体として、十分その役割を果たすことが求められているといえる。また、単に寄付をするということだけではなく、企業自身において本業そのものを地域貢献としてとらえ、本業の関連活動や本業の推進を通じて地域貢献をしていくという考えのもと、企業経営を進めていくという視点が大事ではないかと考えられるところである。

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