お客さんに (小さな)感動を感じてもらうように
新たな地域特産品や商品等の開発にあたっては、(小さな)感動を感じてもらうようにしましょう。
新たな地域特産品や商品・製品を開発して、今後の飛躍の糧としていくこと、これを継続的にチャレンジすることが、事業所・企業の発展のためには大変重要です。特産品や商品等はライフサイクルがあり、順調な売り上げを示す商品等もいつかは、売り上げが低下してきます。
その際には、特産品や商品等をリニューアルしたり改良をしたりしてテコ入れをすることによって、売り上げが回復することもあります。しかし、抜本的な解決を目指すときは、新たな特産品や商品等の開発をすることが求められますね。
新たな特産品や商品等の開発を進めると、いろいろな問題が出てきます。例えば、当初構想していたような品質・味にならない、原材料の安定的な仕入れができない、作業委託先、部品等の仕入れ先などとの関係において思ったような品質の提供がない、コストがかかりすぎる、などが出てくるということを聞きます。
また、特産品や商品等を開発して販売を始めたところ、当初計画の売上高を大きく下回るということなどが出てくるということを聞きます。
これらの課題を一つ一つ解決していくことが必要です。ただ、新たな特産品や商品等の開発にあたっては、顧客の視点が最も重要です。新たな商品等において、顧客の4Cの状況や顧客経験価値の状況がどうかということを、事業所・企業の関係者の方々と一緒になって考えていくことが効果的ですね。
顧客の4Cの一つである顧客の課題解決や顧客の経験価値を与えること、つまり顧客価値を提供していくというときは、つまりは、お客さんに(小さな)感動を感じてもらうということです。美味しいね、いいね、などをお客さんに感じてもらうことです。
そのような観点から、新たな特産品や商品等の開発に、継続的な活動をしていくことが重要ですね。
参考
海野進『人口減少時代の地域経営-みんなで進める「地域の経営学」実践講座』(同友館)
第11講 元気な地域や儲かっている地域事業所ではマーケティングが行われている
第15講 地域において顧客価値、経験価値を創造、伝達する
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