地域活性化の経営学…地域活性化に生かす「儲かるやり方」
地域活性化について、いろいろな講演等があり、講師からは地域活性化で成功している例の紹介等があります。それを聞いて、なにかに取り組みたいと思うこととなります。
「儲かる業種があるのでない。儲かるやり方があるのです。」(ある有名な経営コンサルタント)
このコンサルタントが言いたいことは、「儲かっている業種がないでしょうかとよく聞かれる。しかし、儲かっている業種がありそれをやれば儲かるというものではない。やり方、経営の仕方、マネジメントの仕方、マーケティングの仕方が上手であれば儲かるのである。」そういうことです。
地域活性化においても、他の地域活性化の事例を参考に、同じような内容をすることがあります。
しかし、単純に真似たからその地域も活性化するというものではないと思います。
例えば、商店等に人形を飾るとか、自然の中にアート作品を展示するとかが行われます。
これらは、ほかの地域での活性化事例を参考にされているのではないかと思います。しかし、そのすべてうまくいっているとは言えません。商店に人形等を展示するというのは村上町屋商人会(新潟県村上市)の例を参考にしたものかもしれませんが、ただ単に人形を飾るというのではあまり効果が期待できません。村上においては、村上市における城下町の歴史を背景に、町屋作りという特色を生かし、店の人との会話や丁寧な注意書きなどもあり、相互に気持ちよく交流できるように工夫されていますし、継続的な活動努力があります。
やり方、ノウハウの蓄積、つまりは、知恵・工夫・ノウハウ等の資産が蓄積されているということです。それらは、具体的なやり方であり、その内容は、マネジメントにおける知恵・工夫・ノウハウ等であり、マーケティングにおける知恵・工夫・ノウハウ等です。
一方、現在注目されている まちゼミ や 百円商店街 はそれぞれ主唱した人たちが、細かいやり方やノウハウを丁寧に指導をされていますし、それについて著書もあらわされています。これらにより実施のポイントをつかむことによって、ただ真似をするのではなく、効果的なやり方を学んだうえで実行するため、効果が上がります。
地域活性化においても、儲かるやり方=経営学(経営理論等)を参考に、取組み成果を上げていきたいものです。
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