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2018年5月

2018/05/19

「まちづくり」と「地域経営」

 
1970年代以降の「まちづくり」は3つの世代に分けることができると指摘されている。
竹内 裕二(2017)「まちづくりの系譜から“次のまちづくり”を考察する」(筑波学院大学紀要 第12集)

第1世代は「理念」、第2世代は「実験とテーマ」、第3世代は「地域運営」である。
第3世代は「地域運営」においては、ガバメントによる地域運営ということではなく、ガバナンス=「地域運営」そのものに着目して、いかに効果的な機能的ながナンスがなされるべきかという言うことに関して、いくつかの概念が登場することとなる。

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その一つとして、経済・経営学研究で登場するのが「地域経営」(海野進)である。
経済・経営学研究においては、第1世代の「地域主義」(玉野井芳郎)、第2世代の「内発的発展論」(宮本憲一)に次ぐ概念であるとされる。


ともかく、「まちづくり」に関する経済・経営学研究に関する主な概念の一つとして、「地域経営」があり、地域運営を経済・経営学的に見ていく際には、「地域経営」という視点が大変重要であるということであろう。
 
 
 
 
参考文献
海野進(2011)「地域経営の診断視点に関する一考察」、日本経営診断学会論集11
海野進(2014)『人口減少時代の地域経営 : みんなで進める「地域の経営学」実践講座』同友館

 

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2018/05/13

地域経営学として評価されました

私が地域経営として追及してきた地域経営学ですが、
この度、
地域経営学にかかる論文が、福知山公立大学研究紀要 別冊(2018)にまとめられ発表されました。


掲載されている論文としては、次のような内容です。
第1章 「地域経営学」の社会的・学術的背景と到達点
第2章 わが国における地域経営論の萌芽 -公共経営論の深化と地方分権改革-
第3章 地域経営学のフレームワーク -経営学からの展開-
第4章 医療福祉経営学科からみた地域経営学
第5章 持続可能な社会における公益の構造 協働型社会政策の一視点
終章  地域経営学の役割と意義

地域経営について、考える場合、実践する場合、大変参考になりますね。


このなかの 第1章 「地域経営学」の社会的・学術的背景と到達点

において、
「「地域経営学」のひとつの到達点として評価できるのが、海野進『人口減少時代の地域経営』(2014 年)であろう。」
と評価いただきました。(p.37,38)

また、その論文の中で「経営機能の視点からの4 点の指摘は注目される」とも指摘いただきました。

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今後とも、地域の多様な主体の連携、協働によって、地域が持続的に発展していってほしいです。

そのために、地域の各主体が活動すること、適切に協働することです。

 

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