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2018/09/10

粗利益率の改善ステップ

中小の製造業の経営課題である利益が出ないということを改善するためには、次のようなステップで分析検討を進めた行きたいものです。

 

1.部門別等の売上粗利益の算出
 まず、製造原価(材料費、労務費、経費)を部門別、製品別に把握することです。
部門別、製品別に詳細に把握ができない場合は、大まかな割合で推計して、製品別、部門別等の売上粗利益率を算出して把握してみましょう。
 これによって、どの部門、どの製品が課題かをあたりを付けます。
(問題製品等や課題等についての仮設の設定です。)

 

2.詳細な分析を進める
 製品別、部門別に詳細な原価分析をします。
具体的には、製品別、部門別に直接材料費、直性労務費、直接経費がいくらかを経理分門の参加も得て、把握・分析します。必要に応じて、製品ごとの工数、製品ごとの工程ごとの所要時間と投入した人・時などを把握・分析します。

 

3.生産性の把握・分析
 以上の分析検討を基に、製品別・部門別の生産性を把握・分析します。
  労働生産性=生産量/人・時  
  原材料生産性=生産量/原材料使用量
  設備生産性=生産量/設備価額 
                など

 

4.製品別・部門別粗利益率の正確な把握と工程・作業等の見直しへ
 製品別・部門別の粗利益率、生産性の把握・分析結果から、製品別・部門別の工程・作業等のムダ、改善すべき点を、作業分析、工程分析、小集団経営改善活動、ブレーンストーミング、などによって抽出します。(拾いだします。)
 それをもとに、工程の改善、作業の改善に結びつけ、粗利益率の改善を図ります。

 

 

ポイント

・経営者が率先して、取り組む。
・全員参加で取り組む。
・目標を設定して、みんながやる気を持って行うよう、見える化、仕組み化に取り組む。
  (フレームワーク、図解化を活用)

 

 

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