知的財産を守り・活かす経営を進める
知的資産経営は、「従来のバランスシート上に記載されている資産以外の無形の資産であり、企業における競争力の源泉である、人材、技術、技能、知的財産(特許・ブランド等)、組織力、経営理念、顧客とのネットワーク等、財務諸表には表われてこない目に見えにくい経営資源」=知的資産を、育成・活用して企業を発展させていく経営です。
知的資産は特に難しいものではありません。幅広いものです。技術的なノウハウから営業マンの営業力、小集団による現場改善力なども含みます。これら企業を発展させてきたものです。
中小企業としては、知的資産を確認し、発展させ、活用していくことです。
そのため、技術的なノウハウなどは、他社にまねされないようにすることが競争に勝っていくためには、重要です。
特に中小の製造業にとって、製造のノウハウは生命線です。
守るためには、ノウハウを営業秘密として管理していくことが必要です。
自社のノウハウなどの知的資産をどのように、守り、育て、活用していくかを確認してみましょう。
具体的には、不正競争防止法による営業秘密としてガードするためには、
秘密として管理されていること(秘密管理性)、
事業活動に有用な情報であること(有用性)、
公然と知られていないこと(非公知制)
が必要であるため、マル秘として表示するなどして管理していることなどの取り組みが企業において求められます。
また、従業員から流出しないようにする取り組みが最も重要です。
従業員に対しては、秘密保持誓約書(契約書)を締結することが望ましいといえます。
さらに、従業員と良好な関係を構築・維持するに、 会社は、従業員とのコミュニケーションの向上などにより、あらゆる機会をとらえて従業員の愛社精神、会社への求心力を醸成するように取り組むことが重要です。
中小製造業の持続的発展のためには、ノウハウの流出を防止するための取り組みが大変重要です。
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