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2020年6月

2020/06/13

新たな時代の企業経営

 最近の企業を取り巻く環境は、単に需要が減少したというのではなく、一言でいうと

 「需要の構造変化」 

である。つまり需要・ニーズは従来の延長線上にあるのではなく、需要の構造(質、量、タイプ、、、)が変わったということである。従来の概念を引きずっていると、新しい生活のもとにおける生活者・企業等への感動を与えることが難しいということである。

企業がいま価値あると思っているQCDの内容を再検討・再検証する必要があるのである。新たな時代のQCD(特にC)について再検討して、対応していくことである。

 

 新しい生活のなかにおける企業経営のキーワードは、

  「安心・安全」

  「さらなる顧客価値」

の二つである。これを企業経営において、重視していくことである。

 「安心・安全」はコロナと共存して生活していくうえでは現在最も重視されていることである。3密を避けるなどの様々な工夫がされ、またそれに関連する製品・設備等への需要が高まっている。ただ、これに伴って、生産性(付加価値額÷経費)や効率性の低下することとなる。

 顧客価値については、新しい生活に伴い生産性が低下した中で従来と同程度の生産性(付加価値額÷経費)を維持して顧客満足を与えることがポイントとなる。そのため、いままでのような顧客価値ではなく「さらなる顧客価値」を提供すること=さらなる高付加価値化が必要となる。顧客に感動を感じてもらえる財・サービスの提供活動である。

 

 改善・改良では、売上の減少をとりあえず最小限に食い止めることは可能であるかもしれない(例:飲食店がテイクアウトを始める)。しかし、付加価値生産性を維持することが必要な場合は、更なる顧客価値が求められる。そのためには、新しいアイデアでチャレンジすることである、ただの改善、改良ではなく、革新、イノベーションが必要である。

 経営者の経営習慣においても、当分の間は、様々な新たな動きをに常にアンテナを張って、企業としてどのようなに取り組んでいくか、戦略をどうするかを常に検討しつづけることが、今後の企業の発展には重要となる。

 

 

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