図解力のブラッシュアップ
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フィンランド教育がどんなものかと思い、実川真由・実川元子[2007]『受けてみたフィンランドの教育』(文芸春秋)を読んでみました。高校生としての体験が書かれています。
これを読んで感じたことを図解にまとめてみました。
フィンランドにおいては、テストは作文方式である。生物では「耳について知っていることをすべて記述しなさい」など、大学のような問題が出される。書く力、考える力が重視されている。そのため、テスト勉強は多くの本を読むことである。本を読むことが、書く力、話す力の源泉・ベースになっている。話す力は、英語ではともかくコミュニケーションをとることに力を入れる。プレゼンテーションも重視されている。
書く力は、考えをまとめ論理的に整理することによって、話す力がアップする。また、話す力は、多くの人に充分に納得してもらうために論理力を高める。そして、読む力は、書く力、話す力の源泉となる。それぞれの力が相互作用をしている。
しかし、日本においては、知識の断片を問い、英語では文法主体であり、プレゼンテーション能力は重視されていない。また、書く力、読む力、話す力がそれぞれ独立しており、ばらばらである。最近、活用する力を試すpisa型学力調査が始まった。
このため、フィンランドのような教育の結果としては、自律的な、多文化とのネットワーク型地域が形成される可能性が高いと考えられる。日本のような教育の結果としては、内向きの、効率性志向の地域が形成される可能性が高いことが懸念される。
教育のあり方を再検討していく必要があると思う。
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